経営マインド

社長の平均年齢は60.6歳 経営者の高齢化問題

2015/07/09

             

会社経営 高齢化

社長の高齢化 平均年齢は60.6歳

一般社員では定年の規定があっても、社長に関して定年制を設けている会社はあまりありません。東京商工リサーチの調べによると、2014年 日本の社長の平均年齢は60.6歳とのこと。年齢分布では、70歳以上の社長が22.5%と社長の5人に1人は70歳代・・・2014年全国社長の年齢調査
「いつまでもお元気ですねぇ」と、言いたいところだが、ここにも高齢化の大きな問題があります。深刻な後継者難と若年層の起業も激減・・・・

一方、30代以下は、2009年から11年まで4.5%で推移し、12年が4.4%、13年が4.2%、14年には4.0%と年々比率が低下し、若い経営者の創業や社長交代の停滞ぶりを示している。

業種別での平均年齢

さらに興味深いのがこれ・・

産業別の社長の平均年齢では、最高が不動産業の60.9歳だった。次いで、飲食業やホテル・旅館などを含むサービス業他と卸売業が各60.6歳、製造業60.5歳、農・林・漁・鉱業60.1歳、小売業59.83歳、金融・保険業59.80歳、運輸業59.3歳、建設業58.7歳、情報通信業56.5歳の順だった。

年齢の低い業種はやはり情報産業・・・

一方、平均年齢が低い業種では、ポータルサイト運営などの「インターネット附随サービス業」が45.4歳、「通信業」52.8歳、「無店舗小売業」53.4歳、ソフトウェア業などの「情報サービス業」55.1歳、「職業紹介・労働者派遣業」56.0歳など。

赤字企業 70歳代以上で高率に

社長年齢が若いほど、黒字経営の割合が高いという結果になっている。あくまで統計データですが、

売上と利益でみると、「増収増益」の比率が最も高かったのは30代以下で38.2%を占めた。 一方、「減収減益」の比率は70代以上が26.8%で最も高く、次に60代が26.1%を占め、社長が高齢になるほど、厳しい業績の企業が多いことがわかった。

厳しい言い方だが、新しい成長モデルを考えることもなく、昔ながらのビジネスモデル、営業手法を続けていく。業績の先行きも見えないから後継者も見つからない・・。「昭和のやり方」でうまくいくビジネスは淘汰されていっているのです。

2013年の休廃業・解散企業の社長年齢をみると、70代以上が上昇を続け、全体の4割(構成比44.0%)を占めた。

社長の高齢による引退イコール廃業というケースが多いように思われます。事業継承できる相手もいない。息子たちも会社を引き継ぐことはない。先日の知り合いのクライアントでは、社長80歳 「若いもんに引き継がなきゃ・・・」といいつつ後継者は60歳代・・・・という会社がありました。

活路はIT化

衰退している産業では、高齢化が進むのと同時に、IT化が遅れているということが言えます。長年の老舗で創業100年近い会社でも、時代の変化に対応できない会社は簡単につぶれてしまいます。長い歴史と実績、いままでの「コンテンツ」を活かす方法もわからず、ただ衰退していく会社はとてももったいない気がします。

もう新しいことは吸収できない。疲れた・・・という経営者もいらっしゃいますが、本当に頑張っている経営者の中には、自分より若い年代に知識を補ってもらい、ビジネスを薦めている方もいらっしゃいます。 
参考 学びに年齢は関係ない
自分たちの商材、お客様をもう一度見直すことで、まだまだ商機はあるはずです。
インターネット活用で新たな販路を広げていく、営業先を広げていくことで、まだまだ可能性はあるのではないでしょうか?
参考;動画を使って発信しよう スキルアップ講座でYouTubeを解説しました。

これ迄 培ってきた経験、実績がIT化とともに新たなビジネスになるチャンスもあるはずです。
まだまだ日本のIT化は遅れている分野が多いのです。

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